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議論の前に…!? [気候変動]

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(P386より引用)

 本書の議論に入る前に

 さて、本書の議論について説明する前に、まず地球温暖化の議論について理解しておくべき、まったく議論の余地のない事実をいくつか確認しておきたい。

 (ⅰ)地球の気候の仕組みは未知の部分が多いこと。
 まず、地球の気候はやたらに複雑であり、基本的な仕組みについてすらよくわからない部分が多い。二酸化炭素が増えれば温度が上がるというのも、原理的には事実だが、巨大な気候システムの中で他の要因がどう効いてくるのか、実はきちんとわかっていない。

 (ⅱ)コンピュータのモデルはあやしいこと。

 各種予測に使われている、コンピュータによる大規模予測モデルも、どこまで信用していいものやらわからない。そもそも気候の仕組みすらきちんとわかっていないのに、まともなモデルを組むのは困難だ。そしてそれ以上に、複雑なモデルによる長期予測というものの危うさは、自分で何であれ予測モデルを作ったことがある人ならみんな知っている。短期の予測ならかなり信頼できる。でも長期の予測となるとボロボロだ。しょせん人間がやっていて、各種の関連要因がかなりわかっている経済についてすら、大規模モデルでまともな予測はできない。二〇年後の日本のGDPや株価でさえ、誠実に自信を持って予測できる人はいない。まして、もっと複雑で未解明の気候モデルとなると、一〇〇年後の予測ができる? ご冗談を。

 (ⅲ)人間がいなくても気候は変わってきたこと。

 そして最後に、地球の気候は人間が出す二酸化炭素がなくても、いまの温暖化など問題にならないくらいの大変動を遂げてきた、という点がある。氷河期と間氷期の繰り返しは言わずもがな。もっと最近でも、中世温暖期や小氷河期が、人間の営みとはまったく関係なしに起こっている。
 
 さて、こうした事実を前提とすれば、地球温暖化について議論の余地なく断言できる部分はあまりない。人間の出す二酸化炭素のせいで、おそらく温暖化は加速しているのだろう。でもそれを「おそらく」「たぶん」といった留保なしに言えるだけの材料はない。さらには、いま起きている温暖化がすべて産業からの二酸化炭素のせいで、過去に起こった自然の気候変動とまったく関係ない、などと断言できる人はどこにもいないはずだ。が、なぜかそれを自信たっぷりに断言する人があまりに多いのも、いまの温暖化議論をこじらせる一つの原因である。(以下、略)
 
 
 
 ①地球が温暖化しているのは間違いありません

 ②人為的な二酸化炭素の排出が、温暖化を加速させている可能性は否定できません

 ③今の温暖化に、自然な温暖化が絡んでいないと断言できる人もいません


 問題なのは、人為的な二酸化炭素の排出による温暖化と、

 自然な周期の温暖化の相乗効果がいま起きている。

 しかし、その割合がはっきりしない。


 よって、人為的な二酸化炭素の排出削減をしても、効果があるのか分からない


 「やらないよりも増し」という程度の温暖化防止に何兆円もの予算と時間を使っているが、

 そんな効果があるかどうかも分からないことに貴重な予算と時間を使うよりも

 温暖化に適応する為の施策に予算と時間を割くほうが現実的ではないのか?

 なんてことを、今日もぼやいている駄目オヤジなのでした…
 

 

〔現実的な対応をすべきという考え方は大切と思います〕

地球温暖化は止まらない

地球温暖化は止まらない

  • 作者: デニス・T・エイヴァリー
  • 出版社/メーカー: 東洋経済新報社
  • 発売日: 2008/02/29
  • メディア: ハードカバー


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